お墓参りとお掃除の3つのNG行為

夏の猛暑期におけるお墓参りやお手入れは、親切心や良かれと思った行動が、実は大切な墓石を傷めてしまう原因になることがあります。
今回は、知らず知らずのうちにやってしまいがちな「お墓参りとお掃除の3つのNG行為」と、石材店ならではの正しいケア方法をご紹介します。
NG1:炎天下で熱くなった墓石に「冷水を一気にかける」

カンカン照りの日に熱くなった墓石を見ると、冷やしてあげようと冷たい水を勢いよくかけたくなるかもしれません。しかし、これは石材にとって大きな負担となります。
正しい対処法 日中の最も暑い時間帯を避け、早朝や夕方の涼しい時間帯にお参り・お掃除を行いましょう。やむを得ず日中に行う場合は、いきなり大量の水をぶつけるのではなく、日陰を作って少しずつなじませるように水打ちを行います。
なぜNGなのか? 高温状態の石に冷水をかけると、急激な温度変化(熱ショック)によって石材内部に負荷がかかり、微小なひび割れ(マイクロクラック)や目地(コーキング)の剥離を引き起こす危険性があります。
NG2:しつこい汚れに「金属タワシや家庭用洗剤を使う」

長年のコケや水垢を落とそうとして、台所用の硬いスポンジや金属タワシ、家庭用の強力な洗剤(酸性・塩素系漂白剤など)を使っていませんか?
- なぜNGなのか? 金属タワシや研磨剤入りクレンザーは、墓石表面の鏡面仕上げを傷つけ、ツヤを奪ってしまいます。傷がつくと、そこに次回からの汚れが入り込みやすくなる悪循環に陥ります。また、酸性やアルカリ性の洗剤は石材に染み込み、変色や風化の原因になります。
- 正しい対処法 基本は「たっぷりの水と柔らかいスポンジ・布」です。硬化したコケや頑固な汚れは無理に削り取ろうとせず、水で十分にふやかしてから、竹ベラなどの柔らかい道具でやさしく取り除きましょう。
NG3:お酒やジュースの缶、お供え物を「そのまま置いて帰る」

故人が好きだった缶チューハイや缶コーヒー、果物やお菓子を墓石の上に直置きし、そのままにして帰ってしまうケースがあります。
- なぜNGなのか? 缶の底から出るサビが石に移ると(サビ染み)、完全に除去するのが非常に困難になります。また、ジュースの糖分や酸味が石に染み込むと落ちない染みになり、食べ物はカラスや野生動物を呼び寄せて墓所を荒らされる原因になります。
- 正しい対処法 お供え物やお酒・ジュースは、お参りの間だけお供えし、帰る際には必ずすべて持ち帰るのがマナーであり、お墓を長く美しく保つ秘訣です。
お盆のお参りは、ご先祖様や故人を偲ぶ大切な時間です。正しい知識とお手入れ方法で、大切な墓石をいつまでも綺麗に保ちましょう。お墓の頑固な汚れや目地の傷みなど、ご自身でのケアが難しい場合は、お気軽に当店までご相談ください。


