【大安・仏滅】お墓づくりや法要に六曜は関係ある?石材店が歴史から詳しく解説!

こんにちは。山形県大江町で創業100余年、有限会社白田石材です。

お客様からお墓づくりや法要、お墓参りのご相談を受ける際、「仏滅にお墓を建てても大丈夫ですか?」「友引にお墓参りに行くのは避けたほうがいいのでしょうか?」というご質問をよくいただきます。

冠婚葬祭の日取りを決める際、私たちの生活に深く根付いている「六曜(大安・仏滅など)」。しかし、その本当の意味や歴史、そしてお墓や仏事との関係については、意外と知られていないことが多いものです。

今回は、お墓の専門家の視点から「六曜の歴史と意味」、そして「お墓との関連」について詳しく解説いたします。

1. カレンダーでおなじみ「六曜」それぞれの意味

六曜(ろくよう)とは、暦に記載される吉凶占いのひとつで、以下の6種類からなります。現代でもカレンダーの隅に小さく書かれているのをよく見かけますよね。

六曜読み方意味合い
先勝せんしょう・さきがち「先んずれば即ち勝つ」。午前中は吉、午後は凶とされる日。
友引ともびき「凶事に友を引く」。朝晩は吉、昼は凶。葬儀を避ける風習がある日。
先負せんぶ・さきまけ「先んずれば即ち負ける」。午前中は凶、午後は吉とされる日。
仏滅ぶつめつ「仏も滅するような大凶日」。何事においても凶とされる日。
大安たいあん「大いに安し」。何事においても吉とされる日。結婚式などに人気。
赤口しゃっこう・しゃっく「赤」が血や火を連想させるため、刃物や火の元に注意すべき日。正午のみ吉。

2. 六曜の時代的変遷:「仏滅」は仏教用語ではない?

「仏滅」という言葉に「仏(ほとけ)」という字が入っているため、「六曜は仏教の教えに由来している」と思われがちですが、実は六曜と仏教はまったく関係がありません

六曜が日本でどのように受け入れられ、言葉が変化していったのか、その面白い歴史の変遷を追ってみましょう。

  • 鎌倉時代末期〜室町時代(伝来)六曜の起源は中国にあり、時間を区切るための占いや賭け事の吉凶を示すものでした。日本へ伝来した当初は、現在のような名称ではなく、「空亡(くうぼう)」や「虚亡(きょもう)」と呼ばれていました。
  • 江戸時代(日本独自の当て字へ)日本国内で少しずつ解釈が変わり、「物が滅する(すべてがうまくいかない)日」という意味で、「物滅(ぶつめつ)」という字が当てられるようになります。この時点でもまだ「仏」は登場していません。
  • 江戸時代後期(「仏滅」へのすり替え)六曜が庶民の間で「縁起担ぎ」として大流行する過程で、暦を作る人々が「物滅」と同じ読み方を利用し、「仏滅(仏も滅するような大凶日)」という字を当ててしまいました。つまり、仏教の開祖であるお釈迦様の時代から2000年以上経ってから作られた、単なる「後付けの当て字」なのです。
  • 明治時代〜現代明治政府は「吉凶付きの暦は迷信である」として六曜の記載を禁じましたが、戦後になると再びカレンダーに復活し、現代に至るまで広く定着しています。

ちなみに、本当の仏教用語では、お釈迦様が亡くなることを「仏滅」と呼ぶことは少なく、一般的には「入滅(にゅうめつ)」や「涅槃(ねはん)」と言います。浄土真宗などのお寺様が「日の吉凶を占うことはしない」と明言されるのは、こうした歴史的背景があるからです。

3. 六曜とお墓・仏事の関連性について

歴史を紐解いた通り、六曜は仏教の教義ではありません。結論から申し上げますと、お墓参り、お墓を建てること(建墓)、納骨、法要などの仏事において、六曜を気にする必要は一切ありません。

「仏滅」や「友引」にお墓参りや納骨をしたからといって、ご先祖様への供養の気持ちが損なわれたり、宗教上のマナー違反になったりすることは決してありませんのでご安心ください。

それでも「友引」や「仏滅」を避けた方がいいケースとは?

仏教的な教義としては全く問題がないものの、現実問題として配慮が必要なケースがあります。それは「ご親族や参列者の心情」です。

ご高齢の方や、地域の風習を重んじる方の中には、「仏滅の納骨なんて縁起が悪い」「友引に法事をするのは非常識だ」と不安に感じる方がいらっしゃるのも事実です。

お墓づくりや法要は、ご家族やご親族が心を一つにしてご先祖様を供養する大切な場です。もし気になさる方がいらっしゃる場合は、「仏教とは関係ないから」と押し切るのではなく、無用なトラブルや不安を避けるために、皆さまが気持ちよく集まれる日取りを選ぶというのも、思いやりのある一つの正解だと言えます。

まとめ

  • 六曜は中国発祥の占いが変化したもので、仏教とは無関係
  • 「仏滅」は江戸時代に「物滅」から漢字がすり替えられた当て字
  • お墓参りや納骨、建墓を六曜の凶日に行っても宗教上・マナー上は全く問題なし
  • ただし、参列されるご親族の心情には配慮し、皆が気持ちよくお参りできる日を選ぶことが一番大切。

お墓づくりやご供養のことで、日取り以外にも迷われることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。私たち白田石材が、ご家族皆様が安心できるご供養をしっかりとサポートさせていただきます。

出典(参考資料)

本記事の執筆にあたり、以下の情報を参考にいたしました。

  • お墓きわめびとの会「仏滅や友引のお墓参りはNG?六曜とお墓参りについて」
  • 霊園さがし「気になるお墓参りと六曜、避けた方がいい日もある?」
  • くようのコトナラ「六曜と弔事・お墓参り」