相続土地国庫帰属制度(そうぞくとちこっこきぞくせいど) / 「いらない土地を国に返す制度」ではお墓を返せないという現実

  • 基本的な意味: 相続したものの、遠方で利用する予定がない不要な土地(空き地や山林など)を、一定の審査と負担金の納付を条件に、国(国庫)に引き取ってもらえる新しい法務局の制度のことです。
  • 【地域事情】山形のお墓づくりで気を付けること: 山形県内のご実家を継ぐ方が県外にお住まいの場合、「実家の田畑や山林と一緒に、山にある個人墓地(屋敷墓地・みなし墓地)の土地もまるごと国に返してしまいたい」と考える方が増えています。
  • 職人のホンネとアドバイス(ここだけの話): ネットニュース等で「不要な土地を国に返せる!」と話題になったため誤解されがちですが、敷地内にお墓(墓石や遺骨)が一つでも残っている土地は、国が絶対に引き取ってくれません(申請の段階で却下されます)。土地を手放すためには、まず正規の手続きでお骨を移動(改葬)し、墓石や基礎コンクリートをすべて撤去して完全な「更地」に戻す必要があります。「国に返せば墓じまいしなくて済む」という抜け道はありませんので、まずは地元の石材店に墓石の撤去をご相談いただくのが先決です。