灯籠(とうろう)の火袋と香炉の居候 / 冷たい秋風から逃れ込む「招かれざる客」
- 基本的な意味: お墓に据えられる石灯籠の中心部分にある、本来は明かりを灯すための空洞(火袋)や、屋根付き香炉の奥の隙間のことです。
- 【地域事情】山形のお墓づくりで気を付けること: 山形の秋の深まりとともに朝晩の冷たい風が吹き始めると、雨風を完全にしのげる石の空洞は、虫たちにとって絶好の隠れ家になります。特に秋口に発生するカメムシや、寒さで動きが鈍くなりつつも毒を持つ「アシナガバチ」が、灯籠の火袋の天井裏や香炉の奥に潜り込んでいることが非常によくあります。
- 職人のホンネとアドバイス(ここだけの話): 現場の職人が秋のお墓掃除で一番ヒヤッとするのが、このアシナガバチとの遭遇です。丸や三日月の形にくり抜かれた灯籠の窓や香炉の奥へ、溜まった落ち葉を取ろうと不用意に素手を突っ込むのは大変危険です。中に小さな巣を作っていたり、隠れていた蜂に刺されて驚き、石の部品を落として割ってしまう事故も起きています。いきなり手を入れる前に、必ず下から覗き込むか、小枝で軽く音を立てて安全を確認する習慣をつけてください。

