黒玉・撫で(くろたま・なで) / 天然の石材が持つ「ホクロ」や「シワ」

  • 基本的な意味: 御影石の表面に現れる、黒い斑点状の模様(黒玉)や、うっすらと線のように見える模様(撫で)のことです。これはキズではなく、マグマが冷えて固まる際にミネラル成分が集まってできた、天然の岩石ならではの自然な特徴です。
  • 【地域事情】山形のお墓づくりで気を付けること: 基本的には見た目の問題であり強度には影響しませんが、悪質な「撫で(線模様)」の中には、本当に目に見えない微細なヒビ(クラック)が潜んでいる場合があります。山形のような凍害(凍結と融解の繰り返し)が激しい地域では、その微細なヒビから水が入り込んで石が割れる原因になるため、プロによる厳しい選別が必要です。
  • 職人のホンネとアドバイス(ここだけの話): 粗悪な海外の工場では、この黒玉や撫でを隠すために、石の表面に薬品を塗ったり色を塗ったりしてごまかして出荷してくることがあります。しかし、山形の厳しい風雪にさらされると数年で薬品が剥がれ、隠されていた模様が浮き出てきてしまいます。私たち地元の職人は、入荷した石に不自然な加工がないか、強度に影響する「悪い撫で」がないかを、自分の目で一つ一つ厳しく検品し、基準に満たない石は容赦なく工場へ突き返しています。