生前戒名の朱文字抜き(しゅもじぬき) / 納骨の裏で行われる「色のリセット作業」

  • 基本的な意味: 生前にお墓を建てた方(寿陵など)は、墓誌に名前を彫る際、存命の印として文字に朱色(赤色)を入れておきます。ご本人が亡くなられて納骨するタイミングで、その朱色を完全に落とし、他のご先祖様と同じように白色や黒色を入れ直す現場作業のことです。
  • 【地域事情】山形のお墓づくりで気を付けること: 山形ではご夫婦連名で生前にお墓を準備される方が多いため、片方が赤文字のままになっている墓誌をよく見かけます。しかし、いざ納骨の際にご家族が「文字の赤色を抜くこと」を忘れたまま法要を迎えてしまい、後になって慌ててご相談にいらっしゃるケースが増えています。
  • 職人のホンネとアドバイス(ここだけの話): 一般の方は「納骨の時に石屋がタワシでこすって赤色を落としてくれるだろう」と軽く思われがちですが、石に染み込んだ赤色の専用塗料は簡単には落ちません。専用薬品を使わないと綺麗に色が抜けないため、追加の文字彫刻をご依頼される際は「赤文字の色抜きもあります」と忘れずに石材店へお伝えください。