目地切り(めじぎり) / 頑丈なお墓を解体するための「石の外科手術」

  • 基本的な意味: 墓じまい(解体)や、お墓のお引っ越し(改葬)の際、石同士を強力に接着しているエポキシボンドや目地材を、専用のダイヤモンドカッターや特殊な刃物でミリ単位で切り離していく作業のことです。
  • 【地域事情】山形のお墓づくりで気を付けること: 山形の優良な石材店が建てたお墓は、雪の沈降圧や凍上に耐えるため、石の内部に太いステンレスダボ(芯棒)を通し、強力な耐震ボンドでガチガチに固定されています。そのため、いざ「お墓を別の場所に移したい」となった時、石を割らずに綺麗に解体するのは、新しく建てるよりもはるかに高い技術と時間を要します。
  • 職人のホンネとアドバイス(ここだけの話): 昨今の「墓じまいブーム」で新規参入してきた安い解体業者は、この目地切りの手間を惜しみ、ショベルカーなどで強引に石を引っこ抜こうとします。完全に処分してしまう石ならそれでも構いませんが、もし「一番上の石(竿石)だけでも新しい墓地へ持っていきたい」とお考えの場合は絶対にNGです。無理な力をかけると、角が欠ける(角欠け)だけでなく、石の内部に目に見えないヒビが入ってしまいます。大切な石を再利用する解体現場では、職人が石の隙間に刃を入れ、数時間かけて接着剤だけを切り離す繊細な外科手術を行っています。