【知って得する】葬儀・お墓参りの意外な雑学10選|山形の石材店が解説

【はじめに】

山形県の有限会社白田石材です。 お盆やお彼岸、大切な方の月命日など、私たちにとってお墓参りは故人を偲び、感謝を伝える大切な時間です。また、葬儀に参列する機会も、長い人生の中では何度か訪れます。

そうした儀式には古くから受け継がれてきた様々な作法や風習がありますが、「なぜそうするのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、何気なく行っていることの一つひとつに、先人たちの想いや深い意味が込められています。私たち白田石材も、お客様からお墓やご供養に関する様々なご質問をいただきます。

そこで今回は、知っているようで意外と知らない、葬儀やお墓参りにまつわる雑学や豆知識を10個、プロの視点から分かりやすくご紹介します。これを知れば、ご供養の気持ちがより一層深まるかもしれません。


葬儀・お墓参りの「へぇ!」となる豆知識10選

1. 「友引」に葬儀をしないのは、本来の意味ではなかった

カレンダーの「友引」に葬儀を避けるのは一般的ですが、これは「友を冥土に引き寄せる」という語呂合わせから来た迷信です。六曜における友引は元々「共引」と書き、「勝負なしの日」という意味でした。いつの間にか漢字が変わり、今の意味で捉えられるようになったのです。

2. 香典に新札を使わない、思いやりの作法

香典に旧札(少し折り目のついたお札)を包むのは、「突然の訃報で、新札を用意する間もありませんでした」という、故人を悼む悲しみを表現するためです。新札だと不幸を予期していたかのような印象を与えかねません。もし新札しかない場合は、一度半分に折ってから包むという心遣いが大切です。

3. 大切にされる「のど仏」、その正体は?

火葬後、最も大切に扱われる遺骨の一つが「のど仏」です。仏様が座禅する姿に見えることからそう呼ばれますが、実は喉の軟骨ではなく「第二頸椎」という首の骨です。この形が仏様の姿に偶然似ていることから、特別に扱われるようになりました。

4. 「お清めの塩」は、実は仏教の習慣ではない?

葬儀の帰りに渡される「お清めの塩」。これは「死」を穢れとする神道の考え方が元になっています。仏教、特に浄土真宗では「死は穢れではなく、仏になること」と考えるため、お清めの塩は本来使いません。宗派によって考え方が違う、興味深い例です。

5. 宗派で違う焼香の回数に込められた意味

焼香の回数が宗派によって1回〜3回と異なるのには理由があります。例えば3回は仏・法・僧の「三宝」に、1回は一心に祈りを捧げるなど、それぞれの宗派が重んじる教えが回数に込められているのです。

6. お線香は「立てる」か「寝かせる」か

お墓や仏壇で線香を立てるのが一般的ですが、浄土真宗など一部の宗派では線香を横に寝かせます。これは「火を絶やさず、常に香りが満ちている極楽浄土」を表現していると言われ、宗派による死生観の違いが作法にも表れています。

7. 墓石に水をかけるのはNG?正しいお掃除方法

お墓掃除で墓石に水をかけるのは「清める」という意味ですが、ご先祖様の頭から水をかけるようで失礼、と考える方もいます。大切なのは、感謝を込めて洗い清めること。桶から勢いよくかけるより、濡らした布などで優しく拭き上げるのが最も丁寧な作法です。私たち石材店としても、墓石を傷めない優しい清掃をおすすめします。

8. 棺に釘を打つ、もう一つの意味

出棺の際の「釘打ちの儀」は、故人との最後のお別れという意味合いの他に、元々は「故人が安らかに眠れるように」「魔が入らないように」という魔除けの意味もありました。最近では儀式自体を省略することも増えています。

9. 湯灌で使う「逆さ水」のわけ

故人の体を清める「湯灌」で、お湯に水を足してぬるくする「逆さ水」を使うのは、私たちが生きる日常とは逆のことを行い、「生」と「死」を明確に区別するための習わしです。

10. 「宮型霊柩車」を見かけなくなった理由

かつて主流だったお寺のような装飾の「宮型霊柩車」。最近減ったのは、火葬場が乗り入れを規制し始めたことや、「葬儀はしめやかに行いたい」という価値観の変化から、見た目がシンプルな洋型霊柩車が主流になったためです。時代の変化が葬儀の風景も変えています。


【まとめ】 いかがでしたでしょうか。葬儀やお墓参りの作法に込められた意味を知ることで、故人やご先祖様を敬う気持ちが、より一層深まったのではないでしょうか。

お墓は、単なる石の建造物ではありません。家族の歴史を刻み、故人を偲び、残された私たちが心穏やかに対話できる、大切な心の拠り所です。

私たち有限会社白田石材は、この山形の地で、皆様の大切な想いを形にするお墓づくりを長年お手伝いしてまいりました。新規建立はもちろん、お墓のリフォーム、クリーニング、お墓じまいのご相談まで、お墓に関するお悩みごとは何でもお気軽にお声がけください。心を込めて、丁寧に対応させていただきます。