多死社会を迎えた日本の“お墓の未来”とは?多様化する供養の形と、白田石材からのご提案
要約: 多死社会と少子高齢化で、お墓のあり方が大きく変わっています。承継者不足に悩んでいませんか?本記事では樹木葬や永代供養など新しい供養の形や海外の事例を交え、100年先も続くあなたらしい供養の形を、山形の老舗石材店・白田石材が解説します。
はじめに
「多死社会」― この言葉を耳にする機会が増えたと感じませんか?年間死亡者数が過去最多を更新し続ける日本で、多くの方が「お墓をどうしようか」という課題に直面しています。
少子高齢化が進み、家族の形も多様化する現代。これまで当たり前だった「家のお墓」を維持していくことが、大きな負担となりつつあります。
この記事では、日本の現状と課題、そして世界に広がる新しい供養の価値観をご紹介しながら、これからの時代にふさわしい“お墓の未来”について、創業百余年の白田石材がご提案します。

なぜ今、お墓のあり方が問われているのか?
厚生労働省の発表によると、2023年の国内の死亡者数は約157万人と過去最多を記録しました。今後もこの傾向は続き、2040年頃には約168万人のピークを迎えると予測されています。まさに日本は「多死社会」のまっただ中にいるのです。
同時に、少子高齢化と核家族化が進んだことで、「お墓の承継者がいない」という問題が深刻化しています。
- 「子どもはいるが、遠方に住んでいてお墓の管理を任せるのは忍びない」
- 「子どもがおらず、自分たちの代で家が途絶えてしまう」
- 「お墓を継ぐ負担を、次の世代にかけたくない」
こうした声は、決して特別なものではなくなりました。実際に、今あるお墓を撤去して更地にする「墓じまい」の件数は、この10年で1.5倍に増加しています。お墓は、もはや「家」という単位だけで支えることが難しい時代になっているのです。
お墓は「家」から「個」の時代へ。多様化する新しい供養の形
承継者不足という課題を背景に、お墓のあり方は「家」で継いでいくものから、「個」で考えるものへとシフトしています。近年、主流となりつつある新しい供養の形をいくつかご紹介します。
- 永代供養墓: 霊園や寺院が、遺族に代わって永続的に遺骨の管理・供養を行ってくれるお墓です。承継者がいなくても安心で、近年最も選ばれている選択肢の一つです。
- 樹木葬: 墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。多くは永代供養が付いており、「自然に還りたい」というニーズの高まりとともに人気を集めています。
- 納骨堂: 屋内に設けられた、個人や夫婦単位で遺骨を納める施設です。天候に左右されずお参りができ、駅の近くなど利便性の高い場所にあることが多いのも特徴です。
- 散骨: 粉末状にした遺骨を、海や山などに撒く方法です。お墓を持たないという選択で、こちらも自然志向の方に選ばれる傾向があります。
これらの新しい選択肢は、「子どもに迷惑をかけたくない」という想いに寄り添う形で広まってきました。

世界に目を向けると見える、供養の新しい価値観
目を世界に転じてみると、さらに多様な供養の価値観が見えてきます。
日本の火葬率が99.9%と世界一であるのに対し、キリスト教文化圏の欧米では、死後の復活という考えから今も土葬が主流の国が多くあります。しかし、そのお墓の姿は日本のものとは大きく異なります。
欧米の墓地は、芝生が広がり、まるで公園のように明るく開放的な空間が一般的です。お墓も家単位ではなく個人単位で、故人の個性や人柄が偲ばれるような自由なデザインのものが多く見られます。そこには、「故人を偲ぶ場所は、暗く悲しい場所である必要はない」という考え方が根底にあるのかもしれません。
また、欧米では墓地の使用権が永代ではなく、一定期間の契約となっていることが一般的です。これは、「家が代々守っていく」という考え方よりも、より合理的で個人を尊重する価値観が反映されていると言えるでしょう。

【白田石材からのご提案】100年先も続く、あなただけの“供養の形”を見つけるために
多死社会を迎え、お墓のあり方が多様化する今、私たち白田石材は、創業大正十年の歴史の中で培ってきた技術と経験をもとに、お客様一人ひとりの想いに寄り添うことこそが最も重要だと考えています。
「家のお墓を大切に守り続けたい」 「自分の代で墓じまいをして、新しい形の供養に切り替えたい」 「夫婦二人で入れる、永代供養付きのオリジナルデザインのお墓を建てたい」
どのような選択であっても、故人を大切に想う気持ちに変わりはありません。私たちはお客様との対話を重ね、その想いを形にするお手伝いをいたします。
伝統的な和型墓石はもちろん、故人の好きだった言葉や趣味を彫刻したデザイン墓石、そして永代供養を付けた新しい形のお墓まで。山形の風土を知り尽くした石材のプロとして、100年先も安心して手を合わせられる、あなただけの“供養の形”をオーダーメイドでご提案します。
墓じまいや終活に関するご相談も、どうぞお気軽にお寄せください。
まとめ
お墓のあり方が大きく変わる時代だからこそ、元気なうちに一度、ご自身の、そしてご家族の“終い方”について考えてみませんか。それは、残される家族への負担を減らすだけでなく、ご自身の人生のエンディングを豊かにデザインすることにも繋がります。
この記事が、あなたらしい供養の形を見つけるきっかけとなれば幸いです。