【専門家が解説】ペット保険・ペットのお墓・一緒に入れるお墓、知っておきたい全てのこと
ペットは今や多くの家庭で家族の一員として、かけがえのない時間を共に過ごす大切な存在です。しかし、人間と同じように、ペットも時には病気やケガをします。また、いつかは必ずお別れの時が訪れます。
愛するペットとの暮らしをより豊かに、そして万が一の時にも後悔のない選択をするために、「ペット保険」や「ペットのお墓」について考えてみませんか?
この記事では、ペット保険の必要性から、多様化するペットの供養方法、そして「ペットと一緒に入れるお墓」まで、大切な家族であるペットのために知っておきたい情報を詳しく解説します。
長年にわたり、山形県西村山郡を中心に数多くのお墓づくりに携わってきた有限会社白田石材が、専門家の視点から、皆様の疑問や不安にお答えします。
もしもの高額な医療費に備える「ペット保険」
ペットには人間のような公的な健康保険制度がないため、動物病院での治療費は全額自己負担となります。近年、ペット医療の高度化に伴い、治療費が高額になるケースも少なくありません。

高額な治療費の事例
病気・ケガの例 | 動物種 | 治療費の目安 |
僧帽弁閉鎖不全症 | 犬 | 約50万円~100万円 |
椎間板ヘルニア | 犬 | 約45万円~ |
腎不全、尿管結石 | 猫 | 約50万円~ |
異物誤飲(内視鏡・手術) | 犬・猫 | 約10万円~30万円 |
※上記はあくまで一例であり、症状や治療内容によって費用は大きく異なります。
突然の大きな出費は、家計にとって大きな負担となります。「治療費が心配で、最適な治療を受けさせてあげられない」といった事態を避けるために、ペット保険への加入を検討する飼い主が増えています。
ペット保険のメリット
- 治療費の負担を軽減できる(一般的に50%〜70%を補償)
- 費用の心配が減るため、気軽に動物病院を受診でき、病気の早期発見・早期治療につながる
- 高額な治療が必要になった場合でも、治療の選択肢が広がる
ペット保険には様々なプランがあり、保険料や補償内容は多岐にわたります。ペットの種類、年齢、かかりやすい病気などを考慮し、ご自身のペットに合った保険を選ぶことが大切です。
多様化する愛するペットの終の棲家「ペットのお墓」
かつては庭に埋葬することが一般的でしたが、現在は住環境の変化などから、ペット霊園や納骨堂などを利用した手厚い供養を選ぶ方が増えています。
ペットのお墓の主な種類と費用相場
種類 | 特徴 | 費用相場(初期費用) |
個別墓 | 人間のお墓のように、個別に墓石を建てて供養する方法。 | 10万円~30万円程度 |
合同墓(合祀墓) | 他のペットたちと一緒に埋葬されるお墓。費用を抑えられる。 | 1万円~3万円程度 |
納骨堂 | 屋内施設に骨壷を安置する方法。天候に関わらずお参りできる。 | 1.5万円/年~(年間管理料) |
樹木葬 | 墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓。自然に還るイメージ。 | 3万円~30万円程度 |
手元供養 | 骨壷を自宅に置いたり、遺骨をアクセサリーに加工したりする方法。 | 数千円~ |

後悔しないペット霊園の選び方
大切なペットを安心して任せられる霊園を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 管理体制: 園内は清潔に保たれているか、管理者は常駐しているか。
- 雰囲気: 日当たりや環境など、お参りしやすい雰囲気か。
- 料金体系: 初期費用だけでなく、年間管理費など将来的にかかる費用も確認する。
- 宗教・宗派: 特定の宗教・宗派に限定されていないか。
- アクセス: 自宅から無理なく通える場所か。
実際に現地へ見学に訪れ、ご自身の目で確かめることが最も重要です。
いつまでも一緒に。「ペットと一緒に入れるお墓」という選択
「亡くなった後も、愛するペットと同じ場所で眠りたい」と願う方が増えています。こうした声に応え、「ペットと一緒に入れるお墓」も増えてきました。
法律上の扱いについて
現在の日本の法律「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」では、人間のお墓にペットの遺骨を納めることを禁止する規定はありません。法律上、ペットの遺骨は「物」として扱われるため、副葬品などと同じように納骨することが可能です。
しかし、実際にペットと一緒に入れるかどうかは、そのお墓がある霊園や寺院の管理規則によります。公営霊園では許可されていない場合が多く、民営霊園や一部の寺院墓地で対応可能な区画が設けられています。
ペットと一緒に入れるお墓の種類
- 同じ区画に納骨: 人間の遺骨と同じカロセ(納骨室)にペットの遺骨を納めるタイプ。
- 同じ墓石の別区画に納骨: 墓石内にペット専用の納骨スペースが設けられているタイプ。
- 同一敷地内の別区画: 人間用のお墓と同じ敷地内に、ペット専用のお墓を建てるタイプ。
これから新しくお墓を建てる方はもちろん、今あるお墓への納骨を検討している方も、まずはお墓の管理者に確認することが必要です。

まとめ:大切な家族だからこそ、事前の準備を
ペット保険、そしてペットのお墓。どちらも、すぐに必要になるものではないかもしれません。しかし、元気なうちから情報を集め、家族と話し合っておくことで、いざという時に落ち着いて、そして後悔のない選択ができます。
私たち有限会社白田石材は、大正十年の創業以来、山形の地で皆様の想いに寄り添い、数多くのお墓づくりをお手伝いしてまいりました。伝統的な和型墓石から、現代のライフスタイルに合わせたデザイン墓石まで、お客様一人ひとりのご要望にお応えするオーダーメイドのお墓づくりを得意としております。
もちろん、大切なペットのためのお墓も承っております。お庭に置けるコンパクトなものから、本格的な墓石まで、ご希望のデザインやご予算に応じて、心を込めて制作いたします。
また、「ペットと一緒に入れるお墓」をご検討の方も、ぜひ一度ご相談ください。長年の経験と石材の専門知識を活かし、お客様の想いを形にするお手伝いをさせていただきます。
お墓や供養に関するご相談は、どうぞお気軽に有限会社白田石材までお問い合わせください。