【山形のプロが解説】墓じまいの解体費用、相場は?知っておきたい費用が決まる理由
こんにちは!山形県寒河江市を中心に、皆様の大切なお墓づくりをお手伝いさせていただいております有限会社白田石材です。
近年、「お墓を継ぐ人がいない」「遠方にあってなかなかお参りに行けない」といったご相談から、「墓じまい」を検討される方が増えてきました。大切なご先祖様のお墓をしまうのですから、費用がどのくらいかかるのか、不安に思われるのは当然のことです。
そこで今回は、私たち地元の石材店のプロとして、墓じまいの「解体・撤去費用」について、その内訳や山形ならではの事情、そして最近の傾向まで、詳しくお話ししたいと思います。
墓じまいの費用、何で決まるの?基本の内訳
まず、墓石の解体・撤去費用は「定価」があるわけではなく、お墓それぞれの状況によって変わります。私たちがお見積もりにお伺いした際に確認する、基本的なポイントはこちらです。
- お墓の広さと石の量、石の種類: 墓所の面積が広い、または墓石本体だけでなく外柵(お墓周りの囲い石)など石の量が多いと、作業や処分に関わる費用が大きくなります。また硬い石材が多く使われているほど、解体、処分費用も高くなります。
- 墓地の立地条件: クレーン付きのトラックがすぐそばまで入れるか、通路は広いか、山間部や坂の上ではないか、といった条件で作業効率が大きく変わるため、費用に影響します。重機が使えない場所では、手作業での解体・搬出となり、時間と人手が必要になります。全く通路がない墓地などでは仮設の足場などを設けて、運搬する場合もあります。
【ここがポイント!】雪国・山形ならではの費用要因とは?
上記の基本項目に加えて、私たち山形の石材店が現地で特に注意して見るのが**「基礎コンクリートの状態」**です。
雪が多く、冬の寒さが厳しい山形では、地面の凍結や雪の重みからお墓を守るため、基礎コンクリートを厚く、広く、そして鉄筋を入れて頑丈に造ってあることがほとんどです。これは、お墓を長持ちさせるための先人の知恵であり、素晴らしい仕事です。
しかし、「解体」という視点で見ると、この頑丈な基礎が費用に影響してきます。コンクリートを砕く作業に時間とパワーが必要になるほか、処分するコンクリートガラの量も増えるためです。
【知っておきたい】近年の価格上昇の“ワケ”
「数年前に聞いた話より、見積もりが高い気がする…」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。実は、ここ数年の社会情勢の変化が、墓じまいの費用にも影響しています。
- 燃料費の高騰: 重機やトラックを動かすガソリン・軽油代が上がっています。
- 人件費の上昇: 建設業界全体で、職人さんの人件費が上昇傾向にあります。
- 処分費用の値上がり: 解体した石材やコンクリートは、法律に則って「産業廃棄物」として処分します。この処分場の受け入れ費用が、全国的に年々高くなっているのです。
私たち石材店としても心苦しい部分ではありますが、こうした背景も正直にお伝えしたいと思います。

で、結局いくらかかるの?山形県の費用相場
以上の点をすべて踏まえた上で、現在の山形県における解体・撤去費用の目安は、1㎡あたり10万円~20万円程度。工事全体の総額としては、20万円~80万円くらいがひとつの目安となります。 (※あくまで標準的なお墓の場合です。立地や基礎の状態によって変動します。)
後悔しない墓じまいのために
墓じまいは、ご家族にとって大きな決断です。費用も決して安くはありません。だからこそ、私たち白田石材から皆様へのお願いは、**「まずは信頼できる地元の石材店に相談してほしい」**ということです。
私たち白田石材は、山形に根ざし、長年皆様のお墓と向き合ってまいりました。お見積もりはもちろん無料です。必ず現地をしっかりと拝見させていただき、なぜこの金額になるのか、内訳を一つひとつ丁寧にご説明することをお約束します。
墓じまいに関するお悩みやご不安、どんな些細なことでも構いません。どうぞお気軽に、私たち有限会社白田石材までご相談ください