日本の心「お盆礼とお中元」の違い

お盆礼とお中元は、どちらも夏の時期に日頃の感謝やご先祖様への供養の気持ちを伝える日本の大切な習慣です。しかし、それぞれの意味やマナー、贈るべき相手や金額の相場が異なるため、混同してしまわないように注意が必要です。

1. お中元とお盆礼の基本

お中元

お中元は、お世話になっている方々へ感謝の気持ちを込めて贈る「ご挨拶の品」です。元々は道教の年中行事「三元」の一つで、現在は上半期の感謝を伝える目的で贈られます。

  • 時期: 贈る時期は地域によって異なります。
    • 関東地方: 7月1日〜7月15日
    • 関西地方: 7月15日〜8月15日
    • その他の地域: 地域差がありますが、一般的には7月1日〜7月15日が多いです。
  • 金額: 贈る相手との関係性によって相場は変わりますが、一般的には3,000円〜5,000円程度が目安です。特にお世話になっている方には10,000円程度を上限とします。

お盆礼(お供え)

お盆礼は、仏様や故人の霊にお供えをするための品物や現金のことで、ご先祖様への供養の気持ちを表します。初盆(新盆)の場合は、特に丁寧な準備が求められます。

  • 時期: お盆の期間中に贈ります。
    • 新暦のお盆(東京など): 7月13日〜16日
    • 旧暦のお盆(全国的): 8月13日〜16日
  • 金額: お供えの相場は3,000円〜5,000円程度が一般的です。初盆の場合は少し多めの5,000円〜10,000円程度が良いとされています。品物と現金を両方贈ることも可能です。

2. 贈らない方が良い場合

  • お中元を贈る際の注意点
    • 相手が喪中の場合: お中元は「お祝い事」ではありませんので、贈っても問題ありません。ただし、忌中(四十九日)を過ぎてから贈るのがマナーです。また、熨斗(のし)は紅白を避け、白無地の奉書紙や短冊を使います。
    • 公務員や政治家: 賄賂と受け取られる可能性があるため、贈らないのが通例です。
    • 会社の上司: 会社によっては、贈答品の受け渡しを禁止している場合があるため、事前に確認が必要です。
  • お盆礼(お供え)を贈る際の注意点
    • 肉や魚などの生もの: 仏教では殺生が禁じられているため、これらはお供え物として避けるべきとされています。日持ちのするお菓子や果物、飲み物などがおすすめです。
    • 「不幸が根付く」とされるもの: 鉢植えの花は、不幸が根付くことを連想させるため避けた方が良いとされています。切り花を選ぶようにしましょう。

お盆はご先祖様との絆を再確認する大切な時間です。白田石材は、皆様の大切な想いを形にするお手伝いをいたします。お墓やご供養に関するご相談がございましたら、お気軽にお声がけください。